馬鹿話短編集銘板

年表

西暦年表)

2040年
 ベンチャーのアーボネグ社が新製品の恋愛用アンドロイドの販売を開始。
 男女二体モデル。外観変更オプションあり。

2041年
 爆発的売上によりアーボネグ社一部上場。
 この頃より各種バリエーションがさらに豊富になる。

2043年
 アーボネグ社、全世界で販路拡大。新型モデル続々発表。
 人種問題のコンプライアンスが炎上。
 ピグミーモデルが一時裁判で販売差し止めになるもすぐに許可が下りる。

2050年
 一部の国で恋愛用ロボットの販売を規制。
 またケモ耳バージョンが動物虐待に当たるかの議論が巻き起こる。

2052年
 全世界で恋愛用ロボットの密輸事件が多発。
 国際AI委員会で恋愛用ロボットがチューリングテストに合格する。
 ロボット人権主義者が台頭する。

2053年
 地球人口、初の減少傾向が報告される。
 恋愛用ロボットの普及率が5割を越える。

2070年
 第一次恋愛戦争が勃発。ロボット愛護派が大勝利を収める。
 全世界で規制が撤廃される。避妊具メーカーの倒産が相次ぐ。

2088年
 新国連、人類の先行きに懸念を表明する。
 人口減少が顕著になる。
 恋愛用ロボットを働かせて生きるヒモの大量発生が報告される。
 人類尊厳評議会というテロ組織が各地で暗躍する。

2092年
 地球人口20億を切る。人手不足はロボットにより完全に代替される。
 恋愛用ロボットの呼称がメイトに統一される。
 人間間での結婚が変態扱いされる風潮が生まれる。

2138年
 地球人口1億を切る。メイトの製造禁止法案可決。
 各地で反乱勃発。メイトとの悲恋物語が大評判になる。

2142年
 第二次恋愛戦争終結。メイト製造禁止法案棄却。

2190年
 地球人口1万を切る。
 主人を失ったメイトたちが『残されし物の会』を結成する。

2240年
 新統一政府により人類の絶滅が宣言される。
 人類遺跡の保存と生態系修復作業がメイトたちの手で始まる。

2248年
 生き残っていた人類の最後の一個体が森の中で再発見されるも、保護できず。

2340年
 人類絶滅記念行事が行われる。
 アフリカのオルドバイ峡谷に永久素材で記念碑が建造される。


宇宙歴年表)

456881
 アーボネグ星人が地球到着。
 大規模な調査が行われる。

457913
銀河ネットにて新規分譲地の宣伝が始まる。
 発売より3ディグダムで完売し、物議を醸す。

457941
 中央学術会議にて、現住生物の新駆除手法に関する発表が行われる。
 使用対象は『地球』。
 その驚くべき成果について高く評価される。